世界でブーム!シティ・ポップ再燃に至った経緯と曲

シティ・ポップ
(Photo by Richard Tao / Unsplash)
世界でシティ・ポップが熱い!

こんにちは!やきそばです!

今回は「世界でブーム!シティ・ポップの曲【邦楽】」を紹介していきます!

そして、なぜいま1970年代、1980年代の日本の音楽が世界の人たちから評価されるようになったのか、その経緯も調べていきたいと思います。
 

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シティ・ポップのブレイクの理由

2010年からネット環境の普及によって、ストリーミングや動画配信サイトで気軽に様々な音楽が聴く機会が増えたことで、シティ・ポップの存在がアメリカの音楽マニアたちの間で話題になり再発見されました。

日本国内だけでとどまっていたシーンであったシティ・ポップは、発見当初はアメリカの音楽マニアの方たちにはさぞかし衝撃的であったことでしょう。

では、どういったいきさつでこの“アメリカの音楽マニア”の方たちに発見されるに至ったのか、そちらも調べてみました。
 

海外の音楽マニアの方たちに再発見された背景

この背景にはヴェイパーウェイヴといったあまり聞きなれない音楽ジャンルが関係しています。

ヴェイパーウェイヴとは、2010年代にネット上で流行した比較的新しい音楽ジャンルで、1980年代のR&Bやスムースジャズなどの楽曲をサンプリングして制作された音楽です。そうした楽曲制作の過程で日本のシティ・ポップもサンプリングされるようになり、そこからサンプリングの原曲を探した方たちがそのシティ・ポップの素晴らしさに気付き、さらに他の日本のシティ・ポップを探し始めるといった背景があったようです。

ちなみにヴェイパーウェイヴの発端になったのは、アメリカの女性トラックメイカーVektroidの発表した「Floral Shoppe」です。↓
 

Vektroid /『Floral Shoppe』

Vektroidさんはこの作品以外にも多数の音楽作品を発表し、ヴェイパーウェイブという新しいジャンルの音楽の認知度向上に多大な貢献をしたアーティストだと言われています。

ループや逆再生などの多用が多く自分の再生機器が壊れたのかと思いましたが、こういった手法の音楽なんですね。しかし曲を聴き進めていくと日本のシティ・ポップがサンプリングされるようになったのも頷けます。曲調が日本のシティ・ポップのそれですね。
 

2010年代からのシティ・ポップ

その後もシティ・ポップの快進撃は続き、2010年代にはアメリカだけにとどまらずアジア圏でも再評価され、2017年あたりから日本に足を運びレコードを買う外国の方が増えるようにました。この様子は日本のTV番組でも紹介されていました。

そして、2018年にYoutubeで公開された竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」が非公式のものも含めると、なんと7千万回以上も世界中から視聴され、海外の方のカバーソングやリミックスが公開されたりと、大きな注目を集めています。

それでは、そんな世界中を虜にした竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」から聴いていきましょう。
 

竹内まりや / プラスティック・ラブ

80年代の日本のキラキラした感じが曲から感じられていいですね~。

この曲のプロデューサーはシティ・ポップ界の大御所、「音の職人」山下達郎さんです。そしてギターも山下達郎さんが担当しているのですが、このギター音が最高に気持ちいいですね。

特に1分26秒や2分3秒などにちょこちょこ入ってくるギターのメロディーが好きすぎて好きすぎて…。

都会で暮らす女性の恋愛について書かれた切なさのある歌詞もこの楽曲にぴったりマッチしていて、そこもこの曲が持つ魅力だと思います。

 


 

海外の方たちが日本まで買い求めたシティ・ポップ

次に、海外の方たちがどんなアーテイストの作品を日本に買い求めに来たのか調べてみました。

 

大貫妙子 / SUNSHOWER

テレビ東京のバラエティー番組「YOUは何しに日本へ?」でアメリカ人の音楽マニアの方が探し求めて、奇跡的に発見し購入することができた名盤、大貫妙子さんの「SUNSHOWER」です。

大貫妙子さんは1973年から1976年まで山下達郎さん、松村邦男さんらと共にシュガー・ベイブのメンバーとして活動し、同じ年の1976年にソロデビューアルバムの「Grey Skis」を発売しました。

その翌年の1977年に発売されたのがこの2作目のアルバム「SUNSHOWER」です。当時流行りはじめていたフュージョン、クロスオーバーの要素を取り入れていて、小気味よい演奏とグルーブ感が満載の作品です。

大貫妙子さん本人は「音作りの方に興味が言ってしまって、完璧にサウンド志向になってしまいまして」「今思うとサウンドがちょっと前に出すぎちゃったかしら。」と語っているように、とにかくサウンド面に力を入れて制作されたそうです。

本アルバムに携わった制作陣は、フュージョンバンドのstuffでドラマーを担当していたクリス・パーカーさん、坂本龍一さん、山下達郎さん、村上秀一さん、後藤利次さん、細野晴臣さんと書き上げたらキリがないほどの錚々たる顔ぶれです…。

このアルバムの中で特に私の好きな曲は「都会」「くすりをたくさん」「何もいらない」「サマーコネクション」です。
 


 

山下達郎 / FOR YOU

こちらもテレビ東京のバラエティー番組「YOUは何しに日本へ?」で同じアメリカの音楽マニアの方が購入した名盤「FOR YOU」です。

このアルバムはシンガーソングライター、ミュージシャンの山下達郎さんの6番目のアルバムで1982年に発売されました。

本アルバムは1980年5月に発売したシングル「RIDE ON TIME」と9月に発売した同名のアルバムがヒットしたことで、時間や予算を心配することなくレコーディングができたことや、1981年のコンサート・ツアーの毎日の中でメンバーの演奏技術が向上したことなど、レコーディングに必要な要素の全てのバランスが取れていたため、山下達郎さん自身の中で珍しいほどトラブルの少ないレコーディングだったそうです。

そのため数多くの方がこのアルバムは名盤!山下達郎さんの作品で1番好き!などの声が多いです。

私が特に好きな曲は「SPARKLE」「MUSIC BOOK」「LOVELAND, ISLAND」です。夏にぴったりのアルバムなので、ぜひ夏のドライブなどに聴いてみてください。さらにこのアルバムの魅力が増すと思います。

 


 

松任谷由美 / PEARL PIERCE

このアルバムはNHKのニュース番組のシティ・ポップ特集の中で、ある海外の方がお気に入りのアルバムとして紹介していたのが1982年に発売された松任谷由実さんのアルバム「PEARL PIERCE」です。

解説では、松任谷由実さんが都会のOLはこんなトーンで暮らしているのではないかというのを意識したアルバムで、本人自身も1番好きなアルバムだそうです。

今回はそのアルバムの収録曲の中でも人気の高い、アルバム名と同名曲「真珠のピアス」を紹介します。

この曲は、なんとファンから送られてきた手紙に書かれていた実体験をもとにつくられた曲です。後にドラマ化もされています。

歌詞では女性の切なさや嫉妬が伝わる、男性目線で聴くと怖く、女性目線で聴くと共感をしてしまう二面性のある曲です。

音楽はギターのカッティングとホーンのイントロが爽やかです。しかし、Aメロからは切なさの漂うメロディーに変わり、おやっ?なんだか雲行きが怪しいぞ…と感じます。しかし、どんよりとした暗~い曲ではなく、どこか微かに明るさも感じるような曲に聴こえるのは、ギターやホーンの音色の影響なのではないかと思いました。

私は、このアルバム「PEARL PIERCE」の収録曲ではこの「真珠のピアス」の他にも「ランチタイムが終わる頃」「夕涼み」「DANG DANG」が好きです。

 

 


 
いかがでしたか?

今回は「世界でブーム!シティ・ポップ再燃に至った経緯と曲」を紹介しました。

調べてみると様々なタイミングがうまい具合に噛み合わさり、世界でシティ・ポップブームが起こっていたんですね。いろいろな国でこうして日本の音楽が聴かれていることを知ると、なんだか嬉しくなっちゃいますね。

今回は紹介できなかったのですが、他にも私が気になったシティ・ポップがあるのでそれは次回紹介したいと思います!

それではまた次回もお楽しみに~!

 

 

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